ジョブはぶりについて思うこと

今回はFF14のお話の中でも、ちょっとまじめな話。
今回の零式でも話題が出た「ジョブはぶり」について、私自身の経験も交えて書いてみたいと思います。

◆ ジョブ性能で選ぶこと

SNSではよく「ジョブ性能じゃなくて中の人の上手さで見てほしい」という声を見かけます。
気持ちはわかります。
私も、どんなジョブでも上手な人は上手だとわかってます。

でも、私の考えはちょっと違います。

「性能で選ぶ自由」も、「誰と遊ぶかを選ぶ自由」も、どちらも平等にあっていいと思う。

そして、その自由の一部に「誰かが入れない募集があること」も含まれていると、私は思っています。

◆ 辺獄3層、白魔がハブられていた時の話

私が初めて零式に挑んだのは辺獄零式でした。
当時私はメインジョブの白しかカンストしていなくて、
ちょうど零式3層では「PHは白ではなく占星」の風潮(ギミックの相性が占星の方が良かった)が広がっていた時期でした。

自分でも、占星の方が楽になる場面があることはわかっていました。
でも、どうしても零式に挑戦したかった。
だけど、「白か…」と無言で思われるのもこわかった。

たとえプレイで迷惑をかけなかったとしても、
心の中で「なんで白なんだよ」と思われるかもしれない。
そう考えるだけで、PTに入るのが怖くなったんです。

◆ 諦めないために自分で募集を始めた。

白しか出せない。だけど零式は諦めたくない。
占星や学者を今から育てるのは大変。
でも、他人に気を使わせたくない、気まずい空気にしたくない。

だったら、自分でPT募集すればいい。
「白がいるPT」と知ったうえで参加してくれる人たちとなら、
変に気を使われることも、無言の空気に傷つくこともない。
そう思ったんです。

それ以来、私は「募集をする側」でいることが多くなりました。

◆ 「ジョブを選ぶ自由」と「誰と遊ぶかを選ぶ自由」

PT募集でジョブ指定をしている人を見た時に、「ひどい」「差別だ」「かわいそう」と
募集主を批判してほしくありません。

たとえば、

  • 固定と同じ構成で練習がしたい

  • 難しいギミックに不慣れだから安定構成にしたい

  • 用意したマクロが特定ジョブがいる前提で作られている

など、そういう理由でジョブを固定する人も多いと思うんです。
それを「偏見だ、差別している」と一方的に責めるのは、違うんじゃないかな~と私は思います。

◆ 「運営が悪い」とも思っていません

「そもそも運営がジョブの相性格差を作るから悪い」っていう意見も目にします。
でも私自身は、そこもそんなに否定的ではありません。

だってFF14のレイド設計って、「正解はひとつじゃない」ように作られていて、
どう組むか、どう攻略するかの自由も含めてゲームだと思うから。

多少の得手不得手はあっても、それをどう乗り越えるか、どうカバーするかも、プレイヤー次第だと思っています。

◆ 誰かに選ばれなくても、自分が選ぶ側になればいい

「自分の好きなジョブがPTに入れない」って、悲しいですよね。
でも、そこで立ち止まらずに選ぶ側に回るという選択肢を私は取りました。

PT募集はちょっと勇気がいるし、最初はうまく集まらないこともある。
でも、それでも「自分で決めて、自分で始めたPT」は、
思っている以上に、心が楽になります。

ジョブの性能差があるのは確かだし、
人気不人気ができるのも、ある意味で仕方のないこと。

だったら私は、自分が動く方を選びます。
白が好きなら、白でできる環境を自分で作る。
やりたいジョブで遊ぶために、自分から人を集める。

選ばれなくても、自分が選ぶ側に回ればいい。

それだけで、世界は案外やさしくなるものです。